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ベトナム航空を撮る

10/6成田の時の写真を現像しつづけています。
今日はベトナム航空の777-200です。

このときのMETARはこんな感じ。
RJAA 052200Z 02005KT 350V050 8000 FEW010 BKN/// 21/20 Q1019 NOSIG
ほぼ北からですが5ノットという弱い風。視程は8000mに落ちていました。

私はいままであまり条件のことは気にしておりませんでした。
理由は単純で、せっかくいったんだから、何かお土産を持って帰ろうという感覚であるからです。

実はベトナム航空といいますと、航空ファンか航空情報で瀬尾プロが冬のベトナム航空機をD3sに328で
撮影されていまして、その仕上がりのすばらしさに、こりゃあすげえとなってしまった、
私の中のリファンレンス機体なのであります。

なぜといいますと、やはりその独特の色味、そしてそこからくる艶感です。
深みがあります。
逆に彩度の強い色は使いやすいといいましょうか、派手といいましょうか、
つまりその逆側にこの深みのあるベトナム航空の雰囲気があります。





ベトナム航空を撮る_c0101927_18271261.jpg


先日あるプロの方のツイートにクリアに撮る条件というのがありまして、
興味深く拝見しました。
いくつかの要素の最初に言われていたのが、空港の視程のことでした。
その方いわく25km以上だそうです。
私もよく無線で状況を聞きますが、おおむね25kmあると、おお、クリアだなあうれしいなあとなります。
35km、40kmなんて日も羽田の朝ではお目にかかるときもあります。

話を戻しましょう。
上の機体は朝の7:00ころ、視程が8000mのときのものです。
艶感に乏しいのは、空気の層のせいかもしれません。

いい条件で撮影する。
結果を追求するのであれば、とても大切なことのひとつであるとおもいます。
私の思いはすこし違っていて、違いを把握するために、積極的に撮影に向かない条件で、
シャッターを切ることもこころがけています。

それは、いざ最良の条件にめぐり合ったときの有難さを倍加させてくれますし、
そのときより感動し、感性もゆたかになります。 
厳しい条件でこそ、いままで気づかないこともたくさんあるでしょうし、
表現の幅を大きく広げるチャンスだとおもうのです。

おいしいものばかり食べているとねえ。でしょ?
実際自由の利かない身ですと、天候や条件はそうそう選べないわけで、
その条件で最高のパフォーマンスを、とならざるを得ないと思うのです。

というわけで、今回のベトナム航空。視程8kmのなかでのパフォーマンスにしては
まあまあのできかなあとおもいます。
冬になれば、条件はよくなりますが、手の先や体には寒さがしみてきて、ブレをおこします。
露出とシャッターの関係と結局同じ。
私は、経験をたいせつにしたいとおもっています。
by qchan1531 | 2012-10-18 18:24 | AF-S Nikkor500mm f4G
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