2015を振り返る 7-12月編

さて今日は2015年12月31日。
JA873Aはジャカルタへ旅立ち、オールブラックスのNZ便はもうじき成田を離陸する。
そんな日に、今年後半をふり返ります。

1. 7月は関西へ。小中学生の飛行機写真撮影会の作品展、JAAPのSKYGRAFFITI 2015の大阪会場での受付担当。 小さなカメラマン達の笑顔とともにたくさんのお客様にお会いしました。
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2. 8月は成田の一番機で有名だったカンタス航空のジャンボ便が羽田に就航。
新しい早朝深夜便の仲間入りとなりました。
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3.9月は福岡へ。昨年は行くことができなかった福岡空港 空の日写真展。
今年はきっちり予定を組んで。夜はブログでお世話になっている方とゆっくり飛行機談義。
ひたすら語る中で得るものはたくさん。自分へのお土産は何より仲間と語る飛行機の話。
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4.行きたかった板付の旋回。 ポジションを探して駅前広場から団地の軒先まで。
とにかく私はこの旋回が見たかった。
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5.撮りつづけている羽田近くの中央防波堤近辺。
ぎりぎりの雲低高度。1200ftだったかなあ。長距離を飛行するために低く上がってくれた政府専用機。
私はブラさない。ひたすら飛行機にピントを合わせ続ける。
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6.観艦式。自衛隊の艦船に乗って文字通り縦横無尽に動き回る。
普段は夜の撮影が圧倒的に多かった私だけれど、この海の広さと空の青さはあまりにも衝撃であった。
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7.防人たちが真っすぐに整列している。この緊張感と普通の人としての笑顔。
対照的な空間がかわるがわるにやってくる。自分は何を撮りたいのか。どうすれば表現できるか。
悩んでいるよりもみたものに素直にレンズを向けてシャッターを切る。
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8.船を下りてもまだ撮り続けた。真っ暗な港に男たちがゆっくり帰ってくる。
自分の眼には見えた。まったくの無音の世界を滑ってくる塊。 
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9.11月。羽田の夕方もどんどん早くなってくる。ルフトハンザドイツ航空の旧塗装。レトロ塗装機。
夕方の太陽をかすめるように大きな旋回に入ってゆく。
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10.12月。いよいよ聖地ニュウタバルへ。 何もわからない、用語もろくに覚えていない状態で、
頭上で8の字を描き、離陸してすぐに急上昇していく戦闘機達をシューティング。
なんとか持ちこたえなければ。 自分の写真を撮ってこなければという思い。
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11. ファントム。ファントム。ファントム。
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12.背中パッカンである。もう何も言うことはなし。ブラさない。それだけ。
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13.年末は積極的に成田空港で朝から晩まで撮り続ける。
得てきたものを試す。思い立ったものを試す。とにかく攻め続ける。それだけ。
やっていれば何かがきっと起きる。自分の写真をつくるのが何よりも大切。
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カメラ3台、レンズも3本。良く撮りました。 あっという間は何度も経験しましたが、あっという、言わせる作品を
仕留めることは今年もかないませんでした。
しかし止めなかった。止める暇もなかった。四六時中、写真を考え、毎週毎週末に今年もシャッターを切って
作品を積み上げてきました。この思いや経験、成果はもうすこし後になってじんわりじんわり自分の写真観としてあらわれてくるでしょう。
たくさんの方にお会いし、撮られるほうのなれない記念写真まで。。。
これでいいのかな。悩みながら、酒をのみ、いつもスマホを握ったまま寝床につきました。

来年も撮ります。FLY DAY NIGHT 第2章。得たものを前に前に。
撮り続けることが自分の夢。憧れは自らへ向けられる。

今年も皆様には大変お世話になりました。 来年も一人でも多くの方に出会って、写真の話をできたら嬉しい。夜の写真もきっと普通の世界になる。
次の夜はどこからやって来て、誰がPLEASUREDOMEに収めるのか。。
来年早々1/16にスライドショー新年会をやります。そんな写真のお話をしたり聞いたり出来ればと思います。
ご興味ある方はぜひご連絡ください。 写真はコミュニケーション。誰しもが自由に表現できる世界。
# by qchan1531 | 2015-12-31 14:48 | Comments(3)

2015を振り返る 1-6月編

少し早いですが、2015年の自分と写真のふりかえり。

1.  1月は早々から成田の博物館で撮影会。
どちらかというと、一緒に行った息子の”親父落ちつけよ”の一言が話題に。
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2. 2月。またここに立っていた。寒くてつらい夜。私はこれを罰ゲームと呼んでいるが、
いつまでも終わりのない闘いが続く。
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3. 3月。1月のあの一件をつくがえすように夜通し成田で撮影。
これは徹夜あけの太陽。そこにNCAのジャンボが絡んだ。後に福岡の写真展での展示作品となった一枚。
この場所ではその後もD3で撮影することが多かった。とても信頼できるカメラだ。
 
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4. 4月。ここでも成田に行っている。
今年は狙いに行ったのだ。自分の抱く写真のイメージに近づける一枚をつかみ取りに。
真夜中の成田はさびしい。その空気を一瞬で切り裂くのが、遠くから近付く飛行機のエンジン音。
ぜったいにブラさない。いつまでたってもそればかり唱えて撮っている。
この一枚は六本木のフジフイルムスクエアで行われた写真展への出品作品となった。
ことし一番忘れられない一枚だ。
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5. 5月。この5月に撮影した枚数は一番少なかったかもしれない。
逆を言えばいろいろに悩みチャレンジしようとして失敗を繰り返した時だったのかもしれない。
この2枚は比較的珍しいもの。どちらもこの時しか撮れていない。
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6. 6月は撮影枚数が多かったように思う。条件は良いとは言えないけれど、それを逆に狙いに行っていた。
ひたすら遅いシャッターにばかりこだわっていないのもわかる。
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5月には富山空港での写真展にも出展させていただいた。一番やりたかった若い方々との写真展で、
出展作は最後の最後まで迷ったのを覚えている。にもかかわらず日程の都合がつかず、
富山にはとうとう行くことができなかった。
写真展に出展するのであれば、それがはじめてのことならなおさら、自らの作品はその目で見届けなければいけない。そんな気持ちを抱きながら、7月の大阪で行われたJAAPの写真展を迎えることになる。
そこではたくさんの笑顔にえぐりあうことになった。
# by qchan1531 | 2015-12-27 15:32 | Comments(2)

偏り

偏った撮影だったのかもしれないな。
羽田の夕景を背にした上がっていく飛行機をみながらふと思った。

ファイルがずらりと並ぶPC画面はいつも真っ黒。
そのほとんど(まあざっと100枚から300枚とっても1枚か2枚しか残らない)がピンボケやブレの写真ばかりだ。

今年の後半は観艦式も新田原もはたまた息子の体育祭をも快晴に恵まれた。
思い切ってシャッターを切ることができたことがそんな考えに行き着いた理由かもしれない。

写真仕上げ(私の場合はAdobe Photoshop Lightroomを使用してのRAW現像プロセスを指す)については
JAAPの活動や写真展、講習会のお手伝いや会員、入選者の方々との懇親会、
あとは普段の飲み会やテーマの決まったイベント(これが一番大事だった)などを通じて
一つ一つ自分に必要な情報を集め、得たものはすぐに家の環境で試してみた。
当たるものは残し、外れたものはまた次の機会を待った。そこで常に念頭にあったのは誰のまねでもなく“自分が求める結果”だった。
これも不思議なもので快晴のふんだんな光のある作品を前に、ぱっと目の前が開けた気がした。
自由度が全然違う! ヒストグラムやトーンカーブから始まり、明瞭度やコントラストそのできうる幅の広さが格段に違っていた。
夜のスローシャッター写真の大半はシャッタースピード,ISO,ノイズ,そして暗部補正に明け暮れる。裏を返せば4つのパラメーターしか見ていなかったことになる。
(実際は詳細になるのでまったく見ていないということにはならないが感覚的には4つのみということで違和感はない)
では晴天の昼間は何が違うのだろう。
一番は豊かな諧調そしてコントラストだ。当たり前のことだし、写真表現の基本中の基本だろう。
それを見ずに自分は遠いところで独りよがりに演じていたことをいまごろやっと知ったのだ。

ならばこれからは楽だなあということではない。確かにトーンカーブもヒストグラムもおおむね量感たっぷりだし、きれいな形をしている。
極端に言えばその時点で何もしなくても立派な写真として成り立っているのだ。(実はこれにも裏話があり、最初はそうではなくどれもアンダーな写真ばかり量産していた。
夜に慣れたせいでハイライト基準が極端にアンダー寄りになっていたからだ)
ではどういうことか。
そこから先の処理が自分の狙いや作品表現の領域になってくるということだと私は考えた。
私は今年その領域での丁寧な作業時間や環境をほとんど経験せずにいた。もっと言えば今までずっとそうだった。

今のワークフローはどうか。(まだ決して人並とは言えないけれど。。)
まずハイライト、シャドウから明は明に暗は暗にの幅をだしていく。(編集を行う前のフラットな状態つくり)
その前にホワイトバランスを整えるのが先にあるケースもあるが、実は快晴で一番難しいのが青が被らない環境づくりだったりする(ので後回しにしてしまうのも本音)
そして写真にメリハリをつけていく。夕陽のコントラストや暗部に味をつけていくのである。(最後までやりきらずに余地を残す)
次は色かぶりか。おもに胴体暗部の青かぶりをどこまで残すかを決める。(ホワイトバランス調整と色かぶりは結果的に同じになるときもあるが私は考えの中で別扱いにしている)
ここでやっとノイズやシャープを考える。同時にClarityとコントラストを範囲指定していじっていく。(これは最近のはやり。ゴージャスで量感あるHDRライクな表現)
機体に照りを出して、磨きをかけるようなもの。(光線方向がみえる反射角度でなければやっても効果は出ない。順光ならなんでもよいではないところが肝)
ここまでで骨格を決めてあとは全部のパラメータを細かく調整して自分の表現を突き詰め作り上げていく。 それを芽のありそうな写真一枚一枚に施していくという当たり前の作業。

自由度があるということは、それだけ撮り手のセンスが問われるということ。
最高級カメラ、レンズを使ってできるのは、その調整の幅が少ない、言い換えると何もしない最初の段階で、よいバランスができているか否かの
違いでしかないように思う。(もちろん性能、仕様的にできないものはできない。たとえばゴーストフレアはあとで消去できるときもあるが発生自体を防げるかは機材性能に依存する)

まだまだ人並とは言えないワークフローと表現したけれど、私と同じ踊り場?にいる方々は世界中にたくさんいるだろう。
フイルムカメラにはフイルムごとの色仕様があったけれど、デジタルにはそれがない。それは撮影者だけが設定をし記憶動作させることでできること。
だからデジタルなんだ。そこをいち早く抜け出せるか否かで、その先に待つ楽しさは大きく違ってくると思う。

週末は晴れるだろうか。
# by qchan1531 | 2015-12-11 12:11 | Comments(2)