ロシアからのお客様、もう1機は、こちらIL-62Mであります。
1. 3kmさきの滑走路端で、いきなりキュイーンっという変な音が聞こえてきます。
そこからは、まさにジェットコースターでもあるかのような轟音。
ここまで引っ張るとは思いませんでしたが、ドンピシャの前がかりをみせて、機体がすごいスピードで水平移動してきます。
しっかり主張する後退翼、背後には、高い位置で存在感を誇示している水平尾翼。これです。これですよー。
ここで負けたら、あとのシャッターは全部だめ。集中がMAXになっていくー。
2. 予想通り、黒煙を吹き上げながら、機体はますます加速してきます。
このあとのチャンスはないなあと思いながら、カチャっと。
ノイズもたっぷり乗りましたが、なかなかどうしてこの存在感。Ecoなんて言葉、ありましたっけ?
3. 実はこの飛行機のホントにおいしいところは、ここからですよ。
エンジンカウルに刻まれた、Ил-62Mの文字。 ハイ。4発エンジンなんですよ。
強烈な加速スピードはここから出ているわけです。
テイルには、スキッド代わりのボタンのようなかわいい車輪がのそいています。
4. そして極め付けがコレ!
美しいじゃあないですか。 晴れていたらメラメラに邪魔されて完全ボツかもしれませんが。。
いやあ。これは目にも耳にも焼き付けられましたねえ。
合理的で無駄のないアメリカとは、一線を画す世界が、ここに確かにあります。
煙が画になる飛行機なんて、最近じゃあそうそうお目にかかれませんよ。
もう一度旋回してもどってくるんじゃあないか。工場の影に隠れ、音と煙だけが残る空をしばしぼーっと、
見つめていました。